このレビューはネタバレを含みます
''圧倒された''
この一言に尽きると思います。
(感想・自分なりの解釈)
タイトルの通り、登場人物が自分の視点から物語を独白していくお話。''復讐''を軸に描きながらも、被害者と加害者、どちらも狂気に満ち溢れている救いようのない世界に、とても胸が苦しくなりました。
幼き娘を殺した少年AとBは少年法に守られ裁きを受けない。それならもっと苦しい方法で、罪を深く考えてくれる方法で・・と復讐を行います。私なら直接彼らを傷つけてしまうでしょう。娘を殺した犯人が目の前にいたら、その場で殺してしまうと思う。でも先生という立場を利用し、彼女は彼ら2人にとって本当に辛い罰を与えました。きっと爆発は本当だったと思います。
最後に残された一言「な〜んてね」これは直前にはなった「更生の第一歩です」を否定する言葉なのか、それともまた別の意味なのか・・1時間46分に観た映像、聞いた言葉、全てに意味が込められている気がしてならないので、また少し大人になり、考え方が変わったころに見直そうと思います。きっと捉え方が変わるような気がするので。
(余談)
少年Bが部屋で狂い出すシーンに「パコと魔法の絵本」の何度も自殺を繰り返す青年を思い出しました。自分自身の中に閉じ込められてしまった心情を、映像に映し出し、目に見えない心を視覚として表す表現に惹き込まれました。
橋本愛さんが美しすぎて・・気づいたら虜になっておりました。エンドロール能年玲奈さんの名前を見つけ、久しぶりにあまちゃんを見返したくなってます。
映画を見てとても衝撃を受けたので、近々、小説も買いに行こうと思います。