れいん

告白のれいんのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.5
原作小説は買っていたんです。子どもが小さくて読めないまま、映画公開してそのまま11年が経っていました。
淡々としていた松たか子さんと、浮わついた中学生がすごく怖かった。
中盤辺りから吐き気みたいな不快感がすごかったです。
人間の醜さと傲慢さが詰まった映画ですね。
すごいなぁって思ったのは、演技が下手な人がいなかったんですよ。女優陣はもうさすがの一言なんですが、学生達の演技はゴチャゴチャしてなくて真っ直ぐで悪なのに、悪い純粋さが引き出されていてとても良かった。
犯罪を犯して、仕返しをされて精神的に狂っていっているのかと思えば、中学生らしくキスとかのことでわぁーーーってなってるところに不思議だなって笑っちゃいました。母親目線からのと、本人視点だとこんなにも温度差があるもんだなぁって。
子どもがっていうのは、精神が育ちきってなくて未熟さゆえにこんなにも残酷になれるんだって怖いですね。
爆発シーンはとにかく美しかったです。
本当に良くできていて、湊かなえさんは天才だって思いました。そしてその小説をここまで映像化できて素晴らしいと思いました。

血飛沫とか苦手な人はやめたほうがいいです。少ないけど。
れいん

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