このレビューはネタバレを含みます
『生徒に娘を殺された』という教師の独白から始まる復讐サスペンス。
教師、加害者生徒、生徒の母親、クラスメイトなどの独白でストーリーが進んでいく群像劇。
スローモーションやカットバック、不自然なライティング、鏡によるメタファー演出が多用される。これらの演出により映画のリアリティは欠けてしまっているが、その分登場人物の感情の高ぶりが画面や構図を通して良く伝わってくるし、どこか現実感のない映像はそれはそれで面白い。
この演出の割り切り方は、シャフトのアニメっぽさを感じた。これらをくどいと思うかは人によるかもしれない。自分は苦手ではないのだけれども、ラストの爆発シーンは過剰演出ぎみでだいぶ辟易とした。