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告白のkmiwのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.0
この一つ前に観たノヴェラピカレスカは悪い子になりたい良い子の話だったが、こちらは最初から良い子になるつもりなんかまる無しの悪い子しか出てこない振りきった作品だ。

イヤミスのトップ3にかなりの高確率で登場する湊かなえ原作をこれまたイヤポップな演出で観やすく?中島哲也監督が味付け。

内容は相当に過酷だが、「うわっ」とか「えぇー」とかこっちが勝手に反応しているあいだにスルスルと話が進むのでストレス無し👍

全員サイコパス?と思わざるをえないおかしな行動と理屈を堂々と展開する登場人物達だが、大人もヤング(古いですか?)も俳優がこぞって巧みな奴らなので、ぎり二流作品にならずにすんでいる。

今にして思えばわりと豪華俳優陣。
松たか子の娘ちゃん役、芦田愛菜先生でびっくり。芦田愛菜さまと藤井聡太さまに関しては、わたくしよりもふた回り程度以上かもしれない年下だが、常日頃より先生と呼ばせていただいている。

松たか子の淡々とした演技からの終盤の大爆発も好ましい。
岡田将生の痛々しさ、好ましい。
橋本愛、美しい。子供なのにこんなに美しい生き物がいるんだと驚く。

ちなみに、イヤミスの女王は湊かなえと言われるが、わたしは真梨幸子も推したい。とりわけ、初期の「殺人鬼フジコの衝動」はイチオシだ。映像化もされたが小説のイヤさは想像力がフルスロットルで頭の中は地獄のよう。
話がかなりずれましたが、イヤミスは楽しいってことです。悪趣味よね。
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