遊

道の遊のレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
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この映画で描かれる「不器用さ」がレビュー欄では「DV」と一蹴されていることに2021年を感じるし、おれもザンパノに情状酌量の余地は無いと思うほうの人間

それを差し引いてなおこの映画を素晴らしいと思えるのは、「道端の小石も無益ではない」という真正面な博愛のメッセージ、そのメッセージを知恵遅れの主人公が受け取るまでの物語の丁寧な描き方、不意に喚起する「共生する」ことの核心、ニーノ・ロータの饒舌すぎる音楽
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