Demetrious

道のDemetriousのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
5.0
子供の頃、母親に教えてもらい見てからすっかり大人になった今、もう何度この作品を見ただろう?
数年ぶりに見てみたが…やはりいい
神スコア5点だ

さて、語り尽くせないので一つに絞ろう

イル「この世で役に立たないものは何ひとつない。この足下の小石も空の星も一緒だ」
「無益なものなどない」

粗暴で孤独な男ザンパノは最後、誰もいない夜の浜辺で「空の星」を見上げ、そして周囲を見渡し咽び泣く
ジェルソミーナの死を知り、彼は遂にその後悔と共に自分が本当の意味で孤独であることを痛感する

自分には暗闇で孤独の恐怖に咽び泣いているようにも見えた

感情の起伏を何度も繰り返し、しまいには心が壊れてしまったジェルソミーナだけど、その行いは彼の心を動かしていたのだ

覆水盆に返らず
生きている間に最善を尽くせ
後悔しても大抵のことは遅いのだ
Demetrious

Demetrious