なすび

道のなすびのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
前回見たのもう七年前なの…!?時が流れるのはえ〜おそろしい〜この映画を実家の真ん中の部屋で見たこと鮮明に覚えてて、ついこの間だった気がしたんだけどな…

ニーノロータの音楽のせいか、ジュリエッタマシーナの瞳のせいか、年々心が錆びついている自分でもやけに泣ける…
ジェルソミーナ…ザンパノ…名前もいいよね。何度も呼びたくなる。
改めて見るとザンパノもわるいやつじゃなくて…ザンパノはザンパノなりに頑張ってるんだよなって思うし、年取ってもずっとあの体に負担のかかる芸を続けてるのがさ…。トランペット置いていってあげたのもきっと彼なりのやさしさだったと思いたい

ジェルソミーナもザンパノも映画の中の架空のキャラクターだけどなぜかたしかにそこにいたんだと信じさせてくれるような立体感がある。

ジュリエッタマシーナの小さな声とか、身振り手ぶり、すごい上手いんだよなぁ

この先も何度でも見返したくなる映画の一つだと思う

(1回目)2016.12.30
しみじみと心に染み渡る〜〜年末にもってこいの話でしたね、、
いろいろと言葉にすると軽くなってしまいそうなきもちが溢れます、ジュリエッタマシーナの目のでかいことでかいこと。上目遣いで純情というより何も知らない少し頭の悪い顔も決して美人じゃない醜いとかブスとか言われてるけど、すごくかわいいんよなぁ…情が湧いてくる。。。また見たいなぁ

(追記)
妻のジュリエッタには、自然に夢を呼びおこす天分があるーそしてその、一種の覚めた夢は、まるで彼女自身の意識の外で生じているように見える。彼女が道化師のような身ぶりで私との関係のなかに具体化しているものは、純真さへのノスタルジアである。
『私は映画だ フェデリコ・フェリーニ夢と回想』より
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