maru

道のmaruのネタバレレビュー・内容・結末

(1954年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

好きで出会ったわけでもないのに、ジェルソミーナとザンパノは互いに見捨てることができず旅を共にする。共に行くしかなかったから。でも歩むべきただ一つの道を行くことは、生かされていることに気づくことでもある。純粋な心を持つジェルソミーナはそのことを知っていて、目の前の乱暴な男と出会った不運を呪うことはしない。一方、ザンパノはジェルソミーナのそんな気質が自分に不可欠であることに気づきながらもそれを受け入れられず、最後にジェルソミーナの死を知って後悔し、大泣きする。生きながら、苦しみながらも今自分の立つ場所で、目の前にいる人を大切にすることで、道がひらけてくるのだろう。
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