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東京の女のyukaのネタバレレビュー・内容・結末

東京の女(1933年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

1933年にして後期の撮影スタイルが出来上がってる驚き

姉の非処女性が受け入れられない弟が恋人や姉を罵倒した末に自死するというなんともしんどい話

振り子時計が不吉な予感を煽り
ヤカンから出る煙が煮詰まった場の空気を演出する

姉弟の家の壁に輪になった縄の影が揺れ、首吊りが仄めかされる

ただでさえしんどいところに笠智衆ら男性記者たちが無神経に踏み込んできて、女たちはもっと貶められる

ラストカット、無人の道を誰かが歩いてるかのように進むカメラが恐怖だった

岡田嘉子の圧倒的な美しさ
そしてのちに『西鶴一代女』などを演じることになる田中絹代のおぼこさも見どころ
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