マツモトタクシー

県警対組織暴力のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

県警対組織暴力(1975年製作の映画)
4.8
暗黒迷画座 第112回


ジブリは「千と千尋」以降、何作品かは劇場で観ました
深作作品は残念ながら劇場で観れたのは「バトル・ロワイアル」だけでした😔

今回、生誕90周年記念上映ということで出町座さんへ🎬
バスだと間に合わなくなり🚏🚌
雨の中、自転車でダッシュ🚴💨笑


1本目
17:15 上映 全42席 男約15 女約7
前の席で人数ちゃんと確認できず
今日が初日らしく店員さんに「今日多いですね」と聞くと「皆さん楽しみに待たれてました」との返事
映画好きのオールドファンと昔やんちゃだった感じの方の混合
60代のモヒカン😁👍



西日本で取材はしているがフィクションです

昭和38年、西日本の倉島市は大原組と川手組の抗争が続いていた

部長刑事である久能(菅原文太)はマル暴担当で癒着も辞さない刑事
大原組の若頭の広谷(松方弘樹)とは長い付き合いだ

2人は川手組の土地買収の話を嗅ぎ付けその計画を叩き潰す
すると今度は川手組と利害を共有する県上層部は大原組を潰すべく県警本部から海田警部補(梅宮辰夫)を呼び大原組と癒着のある刑事達のヤクザとの交際を禁止し清廉潔白な捜査を要求する
これに反発する久能と刑事達
やがて久能と広谷の間にも溝が出来ていく。。




以下ネタバレ



上映開始時まず拍手👏👏👏
金子信雄さん登場で👏
ラスト近く辰兄ぃに向かって文太さんの台詞で「その通り‼️」の掛け声😁
ラストでまた拍手👏👏👏

昔、鞍馬天狗や任侠健さんで拍手や掛け声が起こったと聞いたことがあったけどこういうことなんだ❗元祖応援上映😁
胸熱くなる❗雨の中行って良かった👍

有名な川谷拓三さんの取調室のシーン
拓ボンが監督に進言
文太さん、山城さんが本気で殴る蹴るというガチ演技👀‼️スッポンポンに😁
今では無理です😅笑
でもこれが評価され切られ役で悪役の集まり室田日出男さん、八名信雄さん、志賀勝さんなどもメンバーの「ピラニア軍団」も有名になっていった

成田三樹夫さん、小松方正さん、金子信雄さんなど子供の時に観ていた方々が脇を固めている

組長役の遠藤太津雄さん、出所したら念仏唱えたりして😁笑
悪代官と云えばこの方のイメージ

片桐竜次さん、チンピラで首を切り落とされる役
この前ステイタム先輩と二条TOHOシネマズでいた時小声で
「松ちゃんあの座ってる人知ってるか❓」
「いや~知らないです」
「俳優の片桐竜次や」
「へー👀‼️流石先輩❗」
よく判ったなぁと思いました😁

佐野浅夫さん、「ありがとう」「肝っ玉かあさん」など親が見ていたドラマのお父さん役のイメージ
寅さんでは芸者ぼたんを騙す悪徳社長
今回はエリートコースで年も若い生意気な警部補の辰兄ぃに刃向かう老刑事を熱演
懇親会で柔道4段の辰兄ぃに何度も投げ飛ばされるシーン
周りも自分に火の粉が飛ぶのを恐れて止めません😅
投げ飛ばされるその音が響き渡ればBluesが加速するなぁbyブルハ😁笑


まぁ今だと組長殺しでアパートに自首して来た男をお茶碗洗っただけで見逃すのは考えられないがあの時代の空気感も感じる😁

戦後の混乱期を経てマトモに就職出来なかったとバーで飲み明かす警察とヤクザ
お互いの哀しみが滲み出ている

命をかけて守っていく者が死んで行き皮肉にも面の皮が厚い要領が良い金子さんや辰兄ぃは出世していく。。


無茶苦茶面白い作品だった👍
広島県警が上映に猛抗議したとか😁
今は作れないが逆に云うと批判出来ない状況が進んでいるのかも。。恐い😨
4.7だけど応援上映加点で+1

「アウトレイジ」「日本で一番悪い奴ら」「孤狼の血」の源流