皿と箸

GONINの皿と箸のレビュー・感想・評価

GONIN(1995年製作の映画)
3.8
全員のスピンオフが作れるんじゃないかってくらいそれぞれのキャラクターのアクが強い本作。

個人的には佐藤浩一のヘタレっぷりが最高。
なぜにあんなヘタレをそんなに慕うのかわからんモッくんも眼光鋭めで◎

おなじみのナミィ!アニィ!が聞けて満足。

死を感じた時の心象風景の演出方法なんかは初期森田芳光監督なんかと似てて、ある種のホラー的な感覚を持ち込むあたりも上手い。
何か取り返しのつかない不可逆なことが起きてその現実を受け止められないが故に捻じ曲がってしまうってああいうことだと思う。

個人的にお気に入りのシーンはヒットマンのビートたけしが舎弟との会話の中で自らの出自に触れられ、ブチギレて竹中直人の家でその舎弟をボコボコにするシーン。

冷徹なサイボーグの様なヒットマンも何かしらの業を抱えてるんだなぁと思わせてくれる良い演出でした。

さぁ、2とサーガみよっ。
皿と箸

皿と箸