KH

GONINのKHのネタバレレビュー・内容・結末

GONIN(1995年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

【再視聴】
この映画のラストシーンがたまらなく好きだ。
好きなラストシーンベスト10には余裕で入る。

たけしとモックンが対峙し、お互いに一撃、そしてたけしが「ちょっと、休憩」といって二人絶命。そこから運転手は気づかずに高速バスは発車しエンドロール。。
当時高校生の頃にこのシーンですさまじいカタルシスに襲われた。

ストーリーとしては、登場人物全員ぶっ飛んでいる復讐劇と同性愛。
様々な事情からがけっぷちの男たちGONINは、暴力団事務所の強盗を計画する。強盗は成功するが、実行した人間がばれてしまい、暴力団は最強のヒットマン京谷と柴田を雇って報復に出る。血で血を洗う復讐劇の行方は。。という感じ。

このGONINを務めるのは、佐藤浩市、モックン、竹中直人、根津甚八、椎名桔平と今では集めるのは難しいんじゃないかと思われる面々。
それでいてみんながみんなギラギラしている。見ていて少し心が痛くなるようなギラギラ感を与えるほどの演技は流石だと再認識しました。
特に椎名桔平のジミーのあのシーンは久々に画面から少し目を背けてしまいましたよ。
竹中直人のサイコパスサラリーマンもなかなかの精神に来るシーンの連続で、、
佐藤浩市とモックンも恋人同士という役で、でも生々しいシーンはあまりないことも相まって、最後のキスシーンは切なさすら覚えます。
根津甚八は言わずもがな、サーガでは根津甚八が出ただけで良いという評価が多かったのもうなずけます。

でもこのGONINすら食ってしまうほどたけし演じる京谷のキャラがさらに強すぎる。

最近の邦画でもメジャーでこのくらいギラギラしてる映画つくってくれないかなぁ。
KH

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