椎蕈

スクール・オブ・ロックの椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ダメ人間ではあるけどロックに対する情熱は人一倍強いデューイと、そんなデューイとは正反対の真面目な子供たちが打ち解けあって、みんなの心に残る最高のライブをするまでの過程がすごく良かった。

エリートな私立学校だから教育熱心な両親が多くて、ロックに反発する人達ばっかりだったけど、ライブを見てアンコールするまで虜になってたのが気持ち良い。
特にザックの父親がロックを認めてたのがグッと来る。

伏線やタイトル回収も良かった。
バンド名でタイトル回収をしたのが最高。
校長が酒を飲んだら陽気になる事や「制服で出たい」というデューイの発言を回収するところも良かった。
冒頭で受け止められなかった客席ダイブが、最後のライブでは成功してたから泣きそうになった。

サマーが「成績なんて興味ないわ」って言うまで考え方が変わるのもほんとに好き。
1番真面目な子が1番殻を破るって王道だけど良い。
中盤の時点でバンドバトルに出場する為に不謹慎な嘘を考え付いてたし、その時点で片鱗を見せてたから納得が行く。

バンドバトルで優勝したバンドの扱いが酷かったのがちょっと気になったし、ネッドの彼女がヘイト役として描かれてたことも気になったし、バンドバトルに出るまでが3週間の出来事なのも少し無理があると思った。
だけど、デューイが偽物の先生だったとしても校長や生徒たちに認められてたのは感動した。
デューイが生徒や校長のケアを劇中でやっていたからこそ、その展開にも納得できたし感動した。

デューイはロックの先生としてちゃんと働き始めるし、ロックを諦めていたネッドも先生という形でロックに携わっていたし、生徒たちはこれからもデューイの元でロックを教わっていく綺麗なハッピーエンドで大好き。
椎蕈

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