このレビューはネタバレを含みます
私は結局誰かの駒に過ぎないけれど
駒にされるのはもういい加減ウンザリだ。
現実過ぎて腹立たしい。
悪魔は何食わぬ顔で社会に溶け込んでる。
なんならちょっと善人っぽく。
ジョーン・キューザックの笑顔が暴力過ぎて辛い。
アングラの権力者。
この世では真実なんてものは大して重要ではない。
重要ではないというより結局重要視されない。
重要なのはどれだけ真実っぽく見えるかであって
真実そのものではない。
真実を求めるのは被害を受けた当事者だけ。
集められた証拠から取り敢えず真実を決定し
真実として報道され真実として信じる私達。
駒使いは泣きをみるだけ。
だから多くの人間は権力を持ちたがるのかな。
どんな真実も捻じ曲げられる力がほしくて。
この世界は当たり前に歪んでいて
自分もこの世を歪めている一人なんだよなという虚しさ。