Angeprunelle

隣人は静かに笑うのAngeprunelleのネタバレレビュー・内容・結末

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

私は結局誰かの駒に過ぎないけれど
駒にされるのはもういい加減ウンザリだ。

現実過ぎて腹立たしい。

悪魔は何食わぬ顔で社会に溶け込んでる。
なんならちょっと善人っぽく。

ジョーン・キューザックの笑顔が暴力過ぎて辛い。

アングラの権力者。

この世では真実なんてものは大して重要ではない。
重要ではないというより結局重要視されない。

重要なのはどれだけ真実っぽく見えるかであって
真実そのものではない。

真実を求めるのは被害を受けた当事者だけ。

集められた証拠から取り敢えず真実を決定し
真実として報道され真実として信じる私達。

駒使いは泣きをみるだけ。
だから多くの人間は権力を持ちたがるのかな。

どんな真実も捻じ曲げられる力がほしくて。

この世界は当たり前に歪んでいて
自分もこの世を歪めている一人なんだよなという虚しさ。
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