あしたの私のつくり方のisopieのレビュー・感想・評価

成海璃子と前田敦子が小学六年生から高校二年生までを演じるが、ちゃんと小学生に見えるのはどんなマジックだ。そして、父・石原良純、母・石原真理子、兄・柄本時生、妹・成海璃子って、どんな家族だ。

原点回帰のように若い女優を起用した青春映画、いっぽうで携帯メールを大胆に導入した話法は森田芳光『（ハル）』に比肩する斬新さ。すっかり映画監督として完成された印象だったが、この先を期待させる冒険心。今さらながらに市川準の不在を無念に思う。