たかが世界の終わり

大人は判ってくれないのたかが世界の終わりのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
3.5
非行少年というには
可愛い気がするな

少年鑑別所の列から抜け出して
ひたすらに走りつづけるラストは

何かから逃れたい、解放されたい
という幼き少年期の自立心が
現実という檻の中で
行き場もなく暴れる様子が浮かぶが
どこか切ない

『盗んだバイクで走り出す
行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと
逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 15の夜』

あの彼に、尾崎の曲を聞かせてあげたいね
心の奥では泣いてるんでしょう