ちーくん

大人は判ってくれないのちーくんのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
3.6
フランソワトリュフォー作品。アントワーヌ・ドワネルの冒険1作目にして、トリュフォーの長編デビュー作でもあり、本作の成功によって一躍有名になったんですよね。観る前まではトリュフォーの中で一番面白いだろうなと思ってたんですけど、自分としてはそこまでだったかなぁと思います。本作はアントワーヌの少年時代を描いた作品ですが、自分はもうすでに先に観てしまった「アントワーヌとコレット」や「夜霧の恋人たち」などの青年時代を描いた作品の方が親近感が湧きましたね。もう一つ観てて思ったのが、両親に対する態度や反抗する姿がグザヴィエドランの「マイマザー」そっくりだなぁと思いました。マイマザーの母親が授業に来ない理由と本作の仮病の言い訳なんかに至っては全く一緒でしたからね。マイマザーに関してはもうほぼ大人なのにもかかわらずあのような態度なので好きじゃなかったですが、少なくともトリュフォーに影響受けてたんだなぁと思った。アントワーヌのおばあちゃんから金を盗んだ理由は納得できましたね笑。トリュフォーの作品は分かりやすくて無駄がなくてテンポがいいから好き。
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