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紅の豚のnomoreのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
5.0
マイオールタイムベストジブリムービー❗️

あえて今の時代的に問題発言であることを承知で言いきってしまいます。

女子供にゃわからない、
男のロマンとダンディズムを追求した
大人の男のジブリ映画

これが30年前に鑑賞した時に思った昭和男の偽らざる感想なのです。
これは俺のためのジブリ映画じゃないかと。

いまこんなことを曰うなら間違いなく非難の対象となります。
この映画の良さを沢山の人たちと共有できる時代となっていることを嬉しく思っています。

宮崎駿の趣味性嗜好性が遺憾なく発揮されつつも、間違いなく普遍性を有しているからこその傑作❗️

この映画を観た後の生き方を変えられた男、いや、人は多いのではないか。

ジブリ映画ベスト10のようなランキングでは、ベスト5には入らない。
だか、それがどうしたというのだ。
アダルトな男たちのジブリ映画ランキングでは、きっと堂々の1位に輝くに違いない。きっとね。

私はいまだに紅の豚グッズを集め続けて、ポルコ愛を確かめているのです。 

ジーナもフィオもカーチスも空賊たちも。全ての登場人物が愛おしく描かれています。
そして、青い空と海の間を飛び回る紅い飛行艇の美しさ。

エンドロールに流れる加藤登紀子の『時には昔の話を』に涙しつつ、紅い飛行艇が飛び去っていく。
90分というジャストサイズに収める完璧なラストシーン。粋の極みです。

私はこの映画に30年間魅了し続けられている。
女性や子供たちにも、LGBTQ+の人たちにも、全ての世代の人々に観継いでほしいジブリ映画です。
大人になればなるほどこの映画が好きになるはず。
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