ヨダセアSeaYoda

紅の豚のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.2
"ファシストになるより豚の方がマシだ"

【STORY】
 孤高の賞金稼ぎポルコ・ロッソの、誇りと愛を乗せて飛び回るハードボイルドで泥臭い生き様を描くジブリアニメ。


【一言まとめ】
●声・台詞・生き様が渋い…!
●2人の最高のヒロイン
●空や海の圧倒的な美しさ
●久石譲の音楽


【感想】
 個人的に1番好きなジブリ作品ツートップの1つ(もう1つは『もののけ姫』)!!
 ジブリ作品を映画館で観られた事をきっかけに、今作も久々に観たくなりました。

 とにかくポルコがかっこいいですね…見た目は豚ですが、飛べる豚なのでただの豚ではありません。
 超低音ボイスも、その声で発せられる台詞も、不器用で真っ直ぐな生き様も全てがハードボイルド感たっぷりで渋いです。
 マシンを愛し、女性を愛し、敵とも仲良く(?)話し、戦う時は正面から戦う男・ポルコ。周りの人々が「豚さーーん❤️」となってしまうのも頷けます。


 そんな彼の周りの女性達も最高に魅力的。
 大人の余裕と熟練の色気を持ち合わせ、深い愛と情熱も消えていない美女ジーナ。
 力強く可愛らしく、底抜けな快活さでポルコをもタジタジにしてしまう美少女フィオ。
 彼女達に惚れてしまう飛行艇乗り達の気持ちはとても分かります。

 今作は非常に男性本位な社会を描いており、女性に対する男性の接し方は褒められたものではありません。
 そんな社会で自分の居場所を作って巧みな生き方を身につけているジーナの強さも、そんな社会に真っ向から挑戦していくフィオの強さも、どちらも印象的で美しいです。


 他のジブリ作品と同様、今作も空や海の表現、久石譲の音楽が美しい❗️
 戦闘機アクションもマニアックな視点から描かれていてかっこいいです…
 一定の社会コミュニティの繋がりの描き方も好きです。「持ってんじゃねえ。持ちつ持たれつなんだよ」と関連業者へのサポートの姿勢を見せるポルコに惚れますね。


 あと空軍にビビらない子供達も可愛いですね。笑
 「私たち人質ね〜✨」
 「そうだよ〜」て。笑

 あとオープニングの多言語で綴られるプロローグが好きです。アラビア語だけ逆から来るやつ、可愛いですよね

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観た回数:7〜8回
直近の鑑賞:BD(20.07.15)
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