HidekiIshimoto

耳をすませばのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.0
これも宮崎駿脚本。最初はただイチャイチャ映画として観、やがてイチャイチャの下に青春の大切な原理を忍ばせた青春原理主義映画だと知った。本物の恋と本物の勉強が始まるために必要なのはどんな原理か?をよくあるイチャイチャに透かして見せるこの手腕。今で言う空間認識能力に必要な原理まで提示してやがると感じる。けど宮崎駿が約30年も前に提示した原理は、残念ながらこの失われた30年の間に失われた感。駿vs平蔵の原理戦争は平蔵の勝ちってことか。ついでに立花隆vs森喜朗の知性vs反知性戦争も森の勝ちってことか。ネコをお上品に君づけで呼んだりしてるから負けたと下品な俺はちょっと思った。とにかく夢なくして進路なし、お受験の為のお勉強は夢を破壊すると言いたい。