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ケルベロス 地獄の番犬のsuzuのレビュー・感想・評価

ケルベロス 地獄の番犬(1991年製作の映画)
3.0
押井守実写作品2作目。前作『紅の眼鏡』の前日譚となる話だ。『紅の眼鏡』と比べたら、得意の独特のセリフ回しはなく、さっぱりとした、あくが抜けたロードムービーとなっている。台湾が舞台で、銃撃戦は台湾の法律に基づく、実弾を用いたものになる。

『紅い眼鏡』は、おそらく、キャストから見ても、押井守がチーフディレクターだった『うる星やつら』ファンを巻き込んだ、アニメファン、特撮ファン受けするメジャー路線の作品である。しかし、押井守やりたいのは本作だったようにと思う。

もし、押井守実写作品縛りのオールナイト上映会があるとするならば、これは、発表順で2本目に上映することとなるだろう。(徹夜明けで上映会に参加するものなら、夢の中に直行間違いなしだ。(誉め言葉))

『パトレイバー2』のような押井節全快の論文みたいな映画を期待するとガッカリするかもしれない。
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