昼行灯

ジャッカルの日の昼行灯のレビュー・感想・評価

ジャッカルの日(1973年製作の映画)
4.5
『ゴルゴ13』の傑作回を読んでいるかのよう。一流の殺し屋とそれを追う警視。追う者と追われる者の頭脳戦は、派手な演出がない分、ドキュメンタリーのようなリアリズムと、劇映画としての緊迫感を内包している。

ジャッカル役のエドワード・フォックスは一世一代のハマり役。スマートで冷酷なプロとしての存在感。着実にターゲットに近付いていく姿に、クライマックス直前まで肩入れして観てしまう。

対する警視役のマイケル・ロンズデールの抑えた芝居もいい。この数年後、宇宙に理想郷を作ろうとする誇大妄想狂になろうとは、一体誰が想像できたやら。

「奴を殺れるかね?」
「殺るのは簡単だが、問題は逃走手段だ」
昼行灯

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