担任の女教師の妊娠を知り、流産させるための計画を企てる女子生徒たち。
教師の立場と生徒と保護者、実際にあった出来事を基に描かれた思春期における性の生々しさへの嫌悪。
教師である前に女性である事実と、そこに親という視点が入ることで教師の苦悩が絡み合う。
流産させる罪は殺人罪には当たらない。
実話と映画で生徒の性別を変えたことが批判されているが、女子生徒をひとりの女性として扱うことで"妊娠"という言葉に重みが増したことは否定できない。
ここにこそこ映画の脚色の意図があり、ラストカットでそれが途切れるのがわかる。