冒頭からテンションが上がる。
小気味良い展開、音楽。
グレンフォードとリカルドモンタルバンと御贔屓俳優がバディを組む。
もうここだけで観て良かった👍。

犯人を追う系のサスペンスではない。
タイトル通り金に絡む人間ドラマが繰り広げられる。
短い時間だがエピソードは多く、抑揚もあって目が離せない。

エルマソマーはフォードと夫婦。
若い女房。刑事の割にリッチに暮らす２人に金の心配が、、、。
リタヘイワースはフォードの幼馴染。
ある事件を追うとその犯人の妻が彼女だった。

リカルドモンタルバンも単純な仲良しなバディには終わらない。正義感溢れていた時代はとうに過ぎ、尊敬も収入も、得るものの少ない刑事にやや嫌気が、、、。

絡むは麻薬。
表向きの名医の裏の顔。
これをジョセフコットンが😆。


あ〜、もう楽しかった！
役者は皆良かったが、リカルドの欲求にまみれた表情の移り変わりが最高。
リタヘイワースの退廃っぷりもお見事👏。


音楽のはさみ方がお洒落に走っていて、
スピード感は生むがスリリングさは軽減されていたようにも。そこが好き嫌いがわかれるかも？🤔


金銭的に価値あるものをせしめる。
金は誰でも扱える。
麻薬は？
あーなんたる皮肉。
いろいろうまくはいかんのだ。


グレンフォードは外さない。
本作もカッコ良かった。

グレン・フォードは殺人課のしがない刑事だが、若い妻エルケ・ソマーに財産があってそれで豪勢な暮らしをしていた、のだが、ある日株が意味を失くして生活が急に苦しくなる。そこへ裕福な医者の屋敷で強盗未遂事件が発生、犯人と思しき男はこと切れる前に医者に嵌められたとこぼし、奴の家にはどうやら大金が。盗むか？というフィルム・ノワールで、ファム・ファタルはもちろんソマーなんだが、面白いのは、事件を追っていくうちにフォードが遭遇する、あるいは彼女と結婚していればこんなことにはならなかったかも知れない、と思わせる言わばifの女を往年のファム・ファタル、リタ・ヘイワースが演じていること。時代は変わり、女も変わるが、男が翻弄された挙げ句地獄に堕ちることだけは変わらず。男の場合、いつまでも成長しない愚か者であり続けるのだ（泣）

ライオネル・ホワイトの原作を、バート・ケネディが監督したギャグ封印のノワール。バート・ケネディの珍しい警察ものの犯罪サスペンス。