ギャスパー・ウリエルが、先週、スキー中の事故で亡くなった。追悼の意を込めて、今作を観た。
「アメリ」と同じく、監督は、ジャン=ピエール・ジュネ、主演は、オドレイ・トトゥで、ジュネ作品常連のドミニク・ピノンも出演している。
第一次世界大戦に出征して亡くなったとされる恋人を探す物語。
セピア色の幻想的な映像美の中に、謎解きの要素もあり、ジュネ監督作品らしい、ちょっとヘンテコな雰囲気も漂うミステリー仕立てのロマンス。
ギャスパー・ウリエルが出ているということのみで、他の予備知識なしで観たら、マリオン・コティアールとジョディ・フォスターが出ていてびっくり。途中で語られるジョディ・フォスター演じるエロディの物語が、良かった。ジョディ・フォスターは、ロスにあるフランス人学校を出てるので、フランス語が堪能なのだろう。
オドレイ演じる主人公のマチルドが、所々で、願掛けのようなことをするのが、可愛いらしくて、印象深い。例えば、彼が出征する時に、彼が乗る車を、近道から追いかけて、「彼の車より先に、あの交差点に着いたら、戦争から彼が帰ってくる」とか。