東朴幕院

ファンタズム IIの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ファンタズム II(1988年製作の映画)
3.0
確か公開当時、テアトル新宿で鑑賞したと記憶。
1作目『ファンタズム』の7年後の設定となっている続編であるが、マイクはあれ以来精神病院に入院し、例の出来事やトールマンの事を妄想と認める事で漸く退院するも、後見人のレジーの家族もトールマンたちに殺された為、復讐の旅に出る....。
1作目がスマッシュヒットしたのはティーンエイジャーが自らも一度は見た事がある様な悪夢を映像化した事や主人公マイクの青臭さなんだろうと思うが、本作ではガッチリした体躯の青年が主人公。それがテレパシーでステイシーという女の子と繋がっているという少女漫画に出てくる様な男性像が、本作品が製作された2年前にヒットした『エイリアン2』よろしくホラーからアクション風味を追加した味付けで作ってはいるが、中途半端過ぎたね。また、マイクが妄想という事で退院出来たけどオレゴン州の方に向かうと町は荒廃している。それがトールマンたちの仕業だと言っているのだが、そんな事であれば妄想として片付けられない事象が世間では発生していたのでは?と思わせる混乱ぶりは1作目を踏襲している訳で....。
そうは言いながら銀玉がピューッと飛ぶ姿は何となく恐怖も湧くし、トールマンの手下がやられる様もなんだかなぁと思いながら、それを楽しんでしまったりと非常にまったりとした作品だ。オチも相変わらずだしね。暫くしたら『3』を見てみようかな。
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