このレビューはネタバレを含みます
映画の表現技法と当時の時代感にあった所が評価されてる映画のように思う。
嫌なことも、虚しい気持ちも、苛立ちも、全てヘロインで解決しようとする主人公たち。
か弱き赤ん坊の命よりも自分たちの快楽を優先するし、その為なら犯罪でもなんでもする。
『幸せ』を『出世、テレビ、女、戸建ての家、』など俗物的な基準でしか測れない、、、いや、それすらも手にできないからこそ憧れるのか?、、、という世界に生きている。
息苦しい、行き場のない感情。
主人公はどうにか人並みの、まともな生活を歩もうと努力するものの、古くからの友人がそれを阻む。
なんでこんな人達と、、、何かあったらすぐ裏切るだろう、と思うような人達と付き合い続けるのだろう、と思うが。
過去の自分と同類であるあまりに、突き放せなかったのだろう。
環境を変えなければ、人は変わらない、、、
ただその環境というのは、簡単に変えられない、というメッセージを感じ取った。
これはイギリスの独特な"閉塞感"から来るものなのだろう、、、