“Choose life.”
薬物中毒のイケメン レントン
女たらしのモテ男 シックボーイ
何かとやらかす小心者 スパッド
サッカー好きの金髪 トミー
ケンカ中毒のヤベー奴 ベグビー
間抜けでお馬鹿な男たちの最高にアホな青春ムービー。
言葉もダサければ、アホなことばっかやってる。
なのに、なぜかカッコいい。
若者が薬物に溺れてやりたい放題やりまくるだけの中身空っぽな話っていくらでもあるけど、今作がそれらと違うのは、キャラクターが人間味に溢れているということ。
俗に言うDQNと呼ばれるようなぶっ飛んだ人たちって親近感が無さすぎて感情移入ができないことが多いけれど、
今作の場合、1人1人の内側にある何かに依存していないと生きていられないことへの葛藤だったり、
刺激のない退屈な人生への悩みだったりがしっかり色濃く描かれてるから、
感情移入ができる上に、キャラクターみんなを愛せるし、
それぞれが持つ個性的な特徴が、良いも悪いも、最高に愛くるしいキャラクターの魅力になってる。
そして、なにより凄いのが、
一般的な人とはかけ離れたヤベー奴の人生を描いているにも関わらず、
人間の本質をしっかり突いているということ。
薬物やアルコールにすがって、違法なものに手を出すのって、刺激が欲しいからであって、
みんな毎日同じ生活を繰り返す退屈さから逃げるために、遊園地やお化け屋敷などの娯楽で刺激を求め、欲求を満たす。
違うのは違法か合法かということだけで、彼らのやってることとなんら変わりない。
退屈を嫌い、刺激を欲しがる人間の本質を押し付けがましくなることなくさらっと突きながらも、
重さを感じさせない軽快で洒落た雰囲気とずば抜けた音楽センスを絶妙なバランスで叩きつけてくる様は最高に痺れるし、
駆け抜けていくようにストーリーが進んでいく気持ちよさと、
クールでスタイリッシュな爽快さに溢れてる。
ぶっ飛んだハチャメチャな映画だけど、その内には、”生きることの奥深さ”というハードなテーマと深いメッセージ性も込められてて、
色々なものを心に深く刻み込んでくれるような、とてもエネルギッシュな作品。
丸刈りイケメンの若かりしユアン・マクレガーが見たい方にはぜひ観てほしい一作です。
面接シーン最高ww