これも『スローターハウス5』同様、原作(The Kite Runner) がアメリカの悪書運動で悪書とされているそうで…。映画になっているとは知らなかったです。原作は文庫で上下巻。映画にするとどうしても細かい部分は省かざるを得ないのでしょう。原作の緊迫感がボンヤリな感じでイマイチ…。主人公アミールの父の描き方も優しさの方が大半で、プライドの高さからくる嫌なところがほとんど無かった。そこはアミールにとって終始付いて回る大事なところなのに…。ハッサンの事件とその後、彼の子供のソーラブに起きた事も非常にキツい話しなのにあっさりな感じで。アフガニスタンが良かった頃と、ロシア侵攻後の対比もサラッとでただの感動物語にしかなっていないのは残念。アフガニスタンから亡命してアメリカで苦しい生活を強いられてる人々の話しもないし。もっと深い話しなのにな…。
