1978年、アフガニスタンに住む12歳のアミール（ゼキリア・エブラヒミ/ハリド・アブダビ）は、使用人の子で親友のハッサン（アフマド・ハーン・マフムードザダ）が、ハザーラ人を嫌う青年たちに襲われるのを傍観してしまう。2000年、アメリカに亡命し作家となったアミールはタリバン政権下の故郷へ戻り、ハッサンの秘密を知ることになる。
「チョコレート」「ワールド・ウォーZ 」のマーク・フォースター監督による、20世紀終わりのアフガニスタンを舞台にした大河ドラマ。
共産主義と全体主義、少数民族差別、原理主義と穏健派、そして貧富の格差。1978年当時のアフガニスタンの様子がリアルに描かれていて、非常に興味深い。
そして、常に危険を感じる中でも盛り上がる凧合戦の映像が壮観！背景の山々とともに美しくて、一瞬テロや迫害を忘れてしまう。
スリリングな展開とドロドロした人間関係に目が離せず、アミールの “あれは私の甥だ、2度とハザーラ人の子と言うな” という決意と尊厳に溢れたセリフにアツくなり、隣で誇らしげな妻も清々しい。
アミールにとっては、すべてハッサンへの罪滅ぼしなんだろう。
ただ、善人と悪人がはっきりしすぎてリアリティには欠けたような。
特にアセフの胸糞ぶりは酷い。イスラム教って男色ありだっけか？
