このレビューはネタバレを含みます
大好きな俳優であるケビン・スペイシーが出ている映画で評価が高くアカデミー賞も貰っているのにまだ見ていなかったので視聴
何より1999年というあまりにも良い映画が多い年のアカデミー賞というので期待大だった
(マトリックス、ファイトクラブ、シックスセンスなど)
今作品も同年公開の上記の映画達に共通する鬱屈した日常からの解放的なテーマがあったと感じた
劇中の映像や使われる音楽は印象的なものが多く、筋トレの最中の映像やにやにやするレスターや歌いながら車に乗るシーンなどは中毒性がある
会話はコメディっぽく軽快でテンポも早いがストーリーは全然笑えない
レスターは自らを縛り付けていたものを外し自分の思うがままに生きるようにして、最初こそ成功していたように思えたがそのせいで周りがどんどん崩壊していくことに気づいていなかった
でも最初のまま生きているのが良かったのかと言われたらそれはまた違う気もする
それぞれの家庭や人間が皆何かしら問題を抱えていてみんなそれを隠しながら生きているものなんだと思わされた
途中どういう終わり方をするのかと思っていたが最後この映画は走馬灯的に人生を振り返っていたレスターの自分語りだったのだと気付かされた
最後の君もいつか分かるさ、その言葉が重かった
人生なんて無意味なもので誰が何をしてどうなろうが至極どうでもいいのかもしれない