1998年のタイトル総ナメ作品。
『ロミオとジュリエット』を執筆しているシェイクスピアを描いた歴史モノかつ恋愛モノ。
シェイクスピアのワードチョイスには、現代のローランドも頭が上がらないと思う。
言葉の魔術師すぎ。
映画自体は、シェイクスピアが活躍した16世紀イギリスの街並みや衣装、社会背景を見事なまでに再現しており、それを彩る音楽や超豪華役者陣も凄い。
ロミジュリが劇中劇として扱われ、それが現実のシェイクスピアとヴァイオレットに重なって2人の愛が多層的に進行していく構成が衝撃で、特に書き上げながらリハーサルを重ねていくシーンなんかは鳥肌モノ。
当時のシェイクスピアを描く上で、『十二夜』に繋げていくエンディングもほっこり温まる。
シェイクスピアを好きな人は当然楽しめるだろうし、あまり知らない人でも十分楽しめるはず。