スパイク・リー監督がデンゼル・ワシントンと3度目のタッグを組んだスポーツドラマ。
NYコニーアイランド。妻を殺した罪で服役中の父親が、刑務所の所長から裏取引を持ちかけられ、自らの減刑と引き換えに、全米高校No.1バスケ選手と将来を嘱望されている息子の進路を説得する。
"Use basketball as a tool."🏀
バスケで低所得地区"プロジェクト"を抜け出そうとする父親と息子が一度は断絶された親子関係を再構築しようとするスポーツファミリードラマであり、将来の"ドル箱"スーパースターを取り巻く生々しい現実を描いたスパイク・リー監督らしい社会派ドラマでもあった。
アメリカンドリームの闇、アメリカ巨大スポーツビジネスの闇が垣間見れる。今まで育ててやった恩を返せと金を無心する義理の伯父。現金を出汁に進路選択の催促をする高校バスケ部のコーチ。高級な時計、車、家をちらつかせ、大型契約にこぎつけようとするスポーツエージェント。セクシー白人美女やスタジアムの大型モニターを使った大掛かりな勧誘を仕掛ける大学チーム。様々な人間の欲望が渦巻く。薬と酒と女と金にたかる家族や知人に気を付けろ!とジーザスを戒める"BIG TIME"の言葉が心に刺さった。
主演デンゼル・ワシントンがさすがの演技力を発揮している。見事なバスケの腕前にも感動した。
ジーザス役に、3ポイントの名手として知られた当時23歳の現役NBA選手レイ・アレン。スパイク・リー監督は当初、コービー・ブライアントを起用したかったそうだが、惜しくも実現しなかった。
ジーザスの彼女役にロザリオ・ドーソン、娼婦役にミラ・ジョヴォヴィッチ、テック大のコーチ役にジョン・タトゥーロ。
ネオン煌めく今はなきアストロランド🎡が、アメリカンドリーミーな世界観を演出している。
"Basketball is like poetry in motion, cross the guy to the left, take him back to the right, he's fallin' back, then just J right in his face. Then you look at him and say, "What?" "
13