男はくらいよ監督さそり

オー!の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

オー!(1968年製作の映画)
3.8
ロベールアンリコ監督+ジョアンナシムカスという『冒険者たち』コンビ+ジャンポールベルモンド!
これはもう最強。ベルモンドの仕草や立ち居振る舞いがいちいちカッコよく粋でまんまルパン三世。実際、新聞記事でルパンと書かれる。
レーサー場面とか、ルパン三世はこの映画のベルモンドがモデルでは?
最初はコメディ風の展開、そこから段々と強盗映画になっていき、最後は非情な映画となる。
最初に車泥棒で捕まるのはまんま勝手にしやがれだった。
主人公はカッコいいんだが、イマイチ行動が理解出来ない。シムカスとの関係も。
そこら辺が最後にモヤモヤとして残ってしまう。
しかし、アンリコの演出はとてもカッコいい。ベルモンドの魅力は最大限に活かしている。その分、シムカスは平凡な役。まあ、レティシアが良すぎた。
音楽も軽快。元レーサーで逃し屋という設定はベイビードライバーが、鏡のシーンはタクシードライバーが影響されてるな。