息子を事故で亡くし悲しみと後悔に暮れる家族たち。
一言で要約すると、本当にそれだけの映画。
こういう地味な映画って言葉で表現しづらいんだよなぁ。
おれは個人的にだけども、最終的にはこの夫婦は別れちゃうんじゃないかな、と思う。
息子と手紙のやり取りをしていた女の子アリアンナを媒介にして死んだ息子がジェノヴァまで家族を誘ったんではないか、とも思える。
それによって家族それぞれが気持ちに踏ん切りというかケリをつける事ができたのかもしれない。
だけど、それはハッピーエンドではない。
そんな気がする。
ラストに流れるブライアン・イーノの”By This River “の重いこと。
“down down down,ever falling down…”
あと、精神科にカウンセリングに来る患者たちの身勝手さが運命を分けたことを考えると、やり切れなさが残る。