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ボルベール <帰郷>の女のレビュー・感想・評価

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)
3.8
『女性賛歌三部作』の3作目。
終活の盛んな、強風の吹く街で、女たちが何やらややこしめの秘密を持って生きている話。ざっくり。

私は女なので、それも強く生きたいタイプなので、この手のお話は好き。

にしても男の描き方が雑っていうか、巨匠にそんなこといえないけど、もはや残念すぎてコメディの域。(でもそんなところも嫌いじゃない)…世の男性陣もこの扱いについて、よくまぁ文句言わないよねーっ。

『女性賛歌〜』なだけあって、本当に毎回女を大事に描いてくれるなぁ、アルモドバルさん…本作は特にそれがハッキリしている気が。
オープニングから女強さがプンプンしちゃって、画面いっぱいに様々な女性が写り込むけれど、むさ苦しくないのは女って生き物の華やかさが故。で、その中で圧倒的に芳しい女性がペネロペさんなんだけれど、彼女以上に輝いて見えたのは妹役でした。

めっちゃ重苦しい内容ですが、これ、ある意味“母の日ムービー”。色々あったけど結局はみんな、おかんが好きで、同性が仲間。
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