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ジェット・ローラー・コースターのcatmanのレビュー・感想・評価

3.7
1977年公開。遊園地のローラーコースターに爆弾を仕掛けた犯人と捜査チームとの攻防を描く当時流行したパニック風味のサスペンス。冒頭のクラッシュシーンはかなり衝撃的!撮影と編集、特撮とスタントが見事で、絶叫系アトラクションがリアルに駄目な私には悪夢そのもの。他にも乗客目線のオンボードカメラが突如パンして虚空を映し出すシーンは、あたかも脱線して自分が空中へ投げ出された感覚になってリアルにタマヒュンしてしまった。スクリーンで観たら相当ヤバイ代物。
ただテンションが上がるのはこの辺がピーク。その後の捜査を巡る駆け引きも一定の緊張感はあって手堅くまとめられているものの、全体的にはスケールが小さく派手さに欠けるので些か物足りない。
それでも手作り感溢れる古き良き遊園地が舞台だったり、来園客のカラフルな人種&70年代ファッションだったり、この時代ならではの雰囲気が味わえるのは凄く楽しい。私の鑑賞動機はもちろんラロ・シフリンの音楽なんだけど、ダーティー・ハリー・ファン目線で見ると共通要素もチラホラあって更に楽しめる。出演者の中ではやっぱりリチャード・ウィドマークが圧倒的な存在感。流石マディガン、激シブだわ〜。ヘンリー・フォンダはほぼ空気。あと園内ステージのバンド演奏シーンでスパークス本人達が出て来たのにはビックリ!
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