Eirain

8mmのEirainのレビュー・感想・評価

8mm(1999年製作の映画)
3.4
"あの頃"のニコラス・ケイジを観直す・・・ではなく、"あの頃"は観れなかったニコラス・ケイジを観る会。'90年代後半~2000年頃は『フェイス・オフ』や『コン・エアー』等、多数のメジャーアクション映画に出演していたニコラス・ケイジ。当時の私は小中学生で、ニコラス・ケイジは私にとって正に"スター"だった。彼が出演している作品の多くを観ていたが、本作『8mm』は、両親の検閲に引っ掛かってしまい観ることが出来なかった。当時はなぜ観てはいけないのか分からず憤っていたが・・・まあ小中学生には見せられない内容だね。今更ながら納得したよ、父さん母さん。

亡くなった富豪の金庫から出てきた一本の8mmテープ。そのテープには、若い娘が惨殺される映像が記録されていた。私立探偵のトム(ニコラス・ケイジ)は、富豪の妻から記録されている映像の真相を究明するよう依頼されるが――――。

"真実が分からないまま、幸せな想像をし続けるか。真実を明らかにして、辛い現実を直視するか。"

正解がない2択。真相を暴こうとする自分の行動が正解なのか。憎むべき犯人に止めを刺そうとするも、それが正しいものと後押ししてくれる"声"が聞けないと動けないトムの姿が印象的。また、真実を告げられた富豪の妻と殺された少女の母親、両者の結末の対比がなんとも言えない。

このサイトを始めとしたネット上の評価は低めだったが、十分に楽しむことができた。ハードポルノ、アングラポルノ界隈がメインの舞台となるので、映像的に受け付けないという人がそれなりにいるのかもしれない。

あと、若き日のホアキン・フェニックスとノーマン・リーダスを見れたのが嬉しいサプライズ。出演していたのを始めて知ったよ。
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