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Dolls ドールズのnatsumiのレビュー・感想・評価

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)
3.2
『首』を観たので再見です。

黒澤明の『夢』みたいなことをやりたかったのかな。
現実離れした〈つながり乞食〉の二人のロードムービーでありながら、その道程ですれ違う二組の恋愛を描く。

面白いかと言われれば退屈なのだが、なんて自由なんだろう、という驚きがある。
山本耀司の衣装も素晴らしいしアートとしていい。
ただ、アートとして見るならターセムや黒澤明やタルコフスキーといった怪物がゴロゴロいるので、もっと映像美に振り切ってほしい気持ちもあった。

それでも、本当にインパクトがあり、一度観たら忘れられない映画です。

深キョンは春琴なんですね。薔薇のシーンがよかったなぁ。
あと、松原智恵子さんの演技がピュアで、涙してしまいました。

映画としては不完全さがあるけど、そういうことが問題にならない種類の作品なのかな、とも思う。
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