natsumiさんの映画レビュー・感想・評価

natsumi

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妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

政治の話題があんまり好きじゃないが、昨今の裏金問題によって現政権への感情がなくなってしまったので見てみた。
大変よくできたドキュメンタリーで、きちんとした根拠により安倍政権の虚偽的な部分を暴いていた。
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.9

1と2は、カイジがクズで、底辺から這いあがるのに必死だったから面白かった。
でも本作では日本全体が底辺になっているから、カイジは負けても勝っても特にメリットがない。
かつ、カイジがほんとにかっこよく悪
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

くだらないおバカロードムービー!
設定が奇抜すぎるのに、ゆるいムードといい感じの音楽で、さらっと見れてしまった。
何も考えたくない時にいいかも。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

2.7

展開が冗長でイコライザーっぽさをあまり感じられず、少し退屈だった。
マッコールも、ガンガン体張るというよりは、ダコタ・ファニングに助言を与えるハンニバルポジションになってて微妙だったなぁ…。

シチリ
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MAKING OF THE LAST OF US(2023年製作の映画)

4.0

ドラマを見返したので見てみました。
クリッカーの美術面、衣装がすごかった。
アナログとデジタルのハイブリッドで作品が出来上がってるんだけれど、その継ぎ目がこちらには全くわからなくて、連携が取れてるんだ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

話は単純だけど、これだけ楽しく面白く、感動もさせる内容なら、このくらいのスコアになるかなあ。
マリオのいろんなゲーム要素が細かく散りばめられていて、音楽やSEも盛りだくさんで飽きなかった。

最初は「
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ソナチネ(1993年製作の映画)

2.7

どうしても後の作品と比較して観てしまい、退屈さを感じてしまった。
青春って感じ。
ただ、「強い奴が銃なんかもたねえよ」。たけし映画のエッセンスが詰まっていた。
やはりたけしは何も言わず立ってるだけがい
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.2

『首』を観たので再見です。

黒澤明の『夢』みたいなことをやりたかったのかな。
現実離れした〈つながり乞食〉の二人のロードムービーでありながら、その道程ですれ違う二組の恋愛を描く。

面白いかと言われ
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.3

『首』を見たので再見しました。
『アウトレイジ』などから考えるとずいぶんセンチメンタルで、ドラマティックだなぁ。
語らず、余白があり、その余白の中に自由に浸れるのがとてもいい。

自分も年をとったのか
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座頭市(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最後の一言必要だったかなー??
とすごく疑問にはなったけど、飲み込むしかないな。
時代の風俗や、弱きものたちの描写が面白かった。
ラストのタップは涙してしまった!
ゆえに最後の一言が蛇足に思えてしまっ
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(2023年製作の映画)

4.9

面白かった!!
誰もが主役級の役者で、かつ誰もが主人公級のキャラクター。複雑で骨太。
汚らしい合戦の描写や装備のディティール、衣装の美しさ。時代の風俗や、人々の生活の細やかさ。
どれをとっても〈映画〉
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

3.1

実験的にもほどがあるやろ……ってなりました。特に終盤の変顔(?)のあたりとか。
他人の夢、記憶、意識……そんなものをそのまま映像に書き出したらこうなる、って感じなのかなぁ。
映像でオートマティズムをや
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.6

面白かった!
もちろん初見は意味不明なので解説サイトを読みつつ理解したのですが、たくさんのメタファーが散りばめられていて、かつハリウッド批判にもなっている。
モダン・シュルレアリスムな表現だけでなく、
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.1

「交通安全の本を買え!」で爆笑してしまった。リンチだなぁ。
あとはもう、ほぼ意味不明だった。解説サイト読んで少しわかった感じ。
時系列のザッピング。深層心理に降下してくみたいな作りがおもしろい。

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

雰囲気良くて好きでした。
いろんなテーマが交錯しており、この世界観を楽しめた。
演劇がモチーフの一つになっているのも面白かった。役者ってすごいなと思いました。
傷ついたものたちが癒されていく過程を追走
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

安定の是枝クオリティ。しかもプロットが複雑で、移動距離も格段に長い。相変わらず家族はテーマで、ほのぼのとした空気が描かれる。
けどプロットが複雑になりすぎ? 最後サンヒョンはどこ行ってしまったんだろう
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ハッピーエンドだと勝手に思ってたので、うわー!ってなってしまいました。どうなっちゃうんだろう、というRPG感がすごい。みんなで協力しながら盗品市場を探したり、教会まで潜入したり……だけど結局見つからな>>続きを読む

ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

4.8

ヴィヴィアンの服がほんの少しずつ好きになってきた矢先、彼女は亡くなってしまった。

FuckやShitとか言っても、その発音がとても美しい。そもそも声がとても美しくてびっくりしてしまった。

彼女が夫
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.7

面白かった!
ビョークやヨウジヤマモト、タラちゃんやザハ・ハディド、ホックニー、リンチなどなど、たくさんのクリエイティブな人々が出てくる。
ダライ・ラマやホーキング博士にまで会いに行くインタビュアー、
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マジック(1978年製作の映画)

3.1

アンソニー・ホプキンスを見たくて。
物語的には地味なスリラーですが、アンソニーの演技がとにかく見応えあり。彼はファッツによりレクターになってしまったのか…。
ナイーブな青年のはにかんだ表情が素敵でした
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

4.3

これも久々に見ました。
曖昧に、ほのぼの系だと記憶してたけど全然違いました…。
アーヴィングらしいヒューマニティをベースに、ハードな生と死と人間模様が描かれます。

エリカ・バドゥが出ていたのは知りま
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.9

久しぶりに見ました。
これ以降のほとんどのサイコスリラー・ホラー・クライムサスペンスに影響を与えたといっても過言ではない名作。
どのシーンも印象的で、忘れられないものばかり。
終盤は緊張で釘付けになっ
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アンソニー・ホプキンスがいいなぁ。それに尽きる映画でした。
余韻のあるラスト。鳩が飛び立ち、窓をピッタリ閉めてしまうスティーブンスが悲しかった。
ターコイズ色の壁など、館内のインテリアが素敵でした。
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東京物語(1953年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

下手なホラーとかエグい系の映画より抉られるテーマだった。おばあちゃん子だし家族大好きっ子なので、邪険にされる田舎の両親が最初から辛い。
娘たちがほんとに冷たくて悲しい。。
あまりにも日本人的なコミュニ
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僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.2

公式Youtube(!)で観ました。英語字幕だったので半分くらいしかわかってないとおもいますが(でも日本語でもそんくらいしかわかんないかも…)光と水、構図が美しい。
戦争映画だが直接的には描かず、とに
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.5

わんこではないですが、最近ペットとお別れしたので観てみました。
愛犬家の間では有名な映画のようです。

最初から泣けてしまいまして、最後までずっと泣いてしまいました。
あまり映画的にどうとかそういう作
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ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

4.0

ベジャールは、YouTubeで春祭を観て衝撃を受けた。
ベジャールバレエ団に日本人がいることも知らなかったし、日本とゆかりがあるのも知らなかったから驚いた。

ベジャールの哲学だけでなく、団員の人生に
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

渋い色合いで描かれる、巨大ロボと少年の友情。
仕事で観ましたががっつり泣いてしまった。
ジャイアントがとにかく可愛いかった。

マンズリーという人物の愚かさにとても露悪的なものを感じたが、さわやかなラ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

2.0

現在と過去を行き来する構成がちょっと退屈だった。もっとすんなり見せてくれたらなぁ。
トイレの描写にげんなり、と思ったらトレスポの人なのかぁと納得。
最後のボリウッドはちょっと素敵。

デトロイト・メタル・シティ(2008年製作の映画)

2.9

原作の実写化という意味ではかなりうまくいっている。CGや喧嘩シーンのクオリティは高くないけどDMCファンとしては楽しめた。
松山ケンイチは、渋谷系のフワフワ男子をすごくうまく演じてて、クラウザーさんと
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.3

依存的な女性の物語で、いい話ではないが、魚喃キリコの世界観を実写化したという意味ではものすごく正確。臼田あさ美の雰囲気は、ほんとに魚喃キリコの描く女性そのもの。
話としては共感できないので、点数は低く
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.2

原作の言葉の力がすごい! んでこの絶妙にイタい女性は、松岡茉優がほんとにうまい。本当にこういう人に見えた。
内容はイタすぎてしんどいけど、ここまであけすけに書ける綿矢りさはすごい。

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.2

いま見るとセクハラ要素もかなりあるけど、当時はおおむね共感できたかも。日本もイギリスも、こういう問題って同じなんだなーってちょっとほっとできる話。へんなセーターがいちいちウケる。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.1

もうちょっと結末に期待してしまったけど、まぁポストモダンなゾンビ映画として楽しめた。
ゾンビがコーヒーを飲んでたり、死に化粧がドラァグクイーンみたいだったりと、端々におしゃれな演出があって楽しかったな
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.2

幽玄。美しい作品なのだが、戦の悲しみがいまの時代にはあまりに悲しくて、ちょっと冷静には見れなかった。
女性の悲しい描写もしんどかったなぁ。

京マチ子はすごい。そしてラスト、宮木(田中絹代)の神々しさ
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

2.4

特に何も起きない。
フランスなのだが、日本の80年代のトレンディドラマみたいでした。
ファッションはとてもナチュラルで素敵だった。どのシーンも印象的な色でまとまっている。

特に何も起きないのだが、こ
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