女

トランスアメリカの女のレビュー・感想・評価

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
4.1
2回目。
1回目(多分6年以上前)観た時、あのデス妻に出ている女優:フェリシティ・ハフマンの名演に驚いた記憶なんだけれど、こりゃ何度見てもスゴい。
性同一性障害の男性(心は女性)と、その息子(男だった時の)が所謂ロードムービー的な流れの話。

もうね、ハフマンさん、歩き方から手の指の開き方まで、女らしさを意識しているような、ちょっと違和感のある動きが上手い。ハフマンさん自身はキレイな女優さんなのに、違和感が先行してくれているおかげで、「キレイ」と思う場面が極めて少ない。これは良い意味で。
なのに、手術室に向かうストレッチャーの上での彼女(彼)はやたら美しい。お顔は赤く腫れているのに、なんだろう。手術が終わると女度がグッと増す。
親子愛の話か、自分らしくいようっていう話か。もうその辺は人によって様々だけれど、心地のいい作品でした。

5年後にまた観よう。
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