うどんこ

南極料理人のうどんこのネタバレレビュー・内容・結末

南極料理人(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2009年の作品。同年にアバター、Drパルナサス、おくりびと、重力ピエロ、ゴールデンスランバー、ぽにょ等々。世界的に3D映画が流行りだした頃の作品。

原作はモノホンの南極料理人の方の
書いたエッセイ。
監督・脚本は沖田修一、
横道世之介の人なので
この作品がどんな感じかは
何をか言わんやである。

見始めてソッコー目を見張った。
これ、どうやって撮ったの!?
と思ったら北海道網走でロケしたらしい。
北海道でけえ。。。

内容ですが、冒頭から面白いです。
麻雀って。。。嫌いな物とかじゃないんだ。
料理関係ねえ。。。!
そして始まる麻雀シーンから最後まで、
相当アドリブ入っている感じ。
演じている方々が実に、実に楽しそうなんですよね。
個人的Maxは誕生日のシーンでした。
(すげえと思ったのは高良健吾さんの
電話全般のリアル感)
その多幸感だけで最後まで食べれました。
逆にこの食感が分からない方は
相当きついんじゃないかと思います。

あと話の筋が良いです。
快晴の中皆楽しそうな流れから、
陽の光がなくなり、
人間関係がキシんでいく感じ。
やばい、これ誰か死ぬんじゃないか!?
と思ったのは僕だけでしょうか。
閉鎖空間と相まってかなり怖かったです。
でキシみがMaxになってからの。。。
唐揚げー!!胃が痛む〜〜〜!
締めのラーメン!!サイコー!
唐揚げで泣くのはこの映画が
最初で最後でしょう多分。
こんなつまんない映画なのに、
最後まで飽きずにみられるのは
やっぱここにきちんと集約できている
からでしょうね。

最後に、オーロラは観測するでしょとか
スーツどっから持ってきたとか
細かいとこ色々あるんですが、
そんなものは、やっぱこの、
家庭の味こそ遠くに在りて
思うものっていうか、
そこが表現できてりゃ
もう言うことないですよね。

あとは、もうちょっと若々しいというか、
僕としてはやっぱ、
森田芳光的いたずら心演出があれば、
そうとうヤバイ映画になったなぁと
思いました。