KnightsofOdessa

夏の日のフォスティーヌのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

夏の日のフォスティーヌ(1971年製作の映画)
4.0
[覗き見と狂気のフォスティーヌ] 80点

『イフゲニア』のタチアナ・パパモスクーから系統は違うけど超絶美少女繋がりでミュリエル・カタラを思い出したので。恋に恋する16歳のカタラ、基フォスティーヌは夏休みの間、田舎にある祖父の家で過ごすことになった。ある日、川辺で戯れる美男美女に出会って彼らを追うと、大学教授兄弟とその家族の家に辿り着く。この一家の中に、出演二作目といううら若きイザベル・アジャーニがおり、そして名前すらないモブ役(生徒役らしいので冒頭にいたはず)としてイザベル・ユペールが出演している。デビュー作らしい。フォスティーヌはこの一家を覗き見したり、誰もいなくなったタイミングで家宅侵入したり、言い寄ってくる一家の若い男ジョアキムを適当にあしらったりして田舎の日々を満喫している。覗き以外にも、自分の父親ほどの年齢のおじさんに恋して帰ってくるまでクローゼットに隠れるなど、フォスティーヌの行動力だけは凄まじく、若干狂気じみている(徹夜で庭の柵に張り付いてたときは怖くなった)。また、そのおかげで物語自体がフォスティーヌだけのものになりきらないのも不思議。まさか美少女が美少女を覗く映画と誰が思うか…
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