女

パーマネント野ばらの女のレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
3.8
離婚して地元に子どもと帰ってきた、パーマ屋さんの娘・なおこ。その地元の、どうしようもない男と、その男に絡む女たちが強く儚く支え合って生きている話。…この“強く儚い(そして結構ゲス)”ってのは、女の特権よね。

全体的に笑える所は多いのに、時々名言が出てきて。「カッコイイ男はしょうもない男だ」みたいなレベルすら、なんか響く。邦画だからかなぁ…母国語な分、ガツンときますね。笑

主演の菅野美穂さん、私の中では『感情移入しにくい系』というジャンルの俳優さんであり、そのミステリアスで妖艶な表情は、ほっそりとしたスタイルに相まって本当にズルい。全然自分とはタイプが違いすぎて入り込めないけど、彼女のズルさに目が離せないのね。和製ジュリアンムーア(失礼ながら、勝手にそう呼ぶことにした!)。

甘くて生温いキュン♡が一気に冷却される終盤が好き。あと小池栄子氏と本田博太郎氏、最強説。
『めぐりあう時間たち』と並んで、本気で育児に行き詰まった時に家を出て観たい作品。
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