ひさしぶりに、中村義洋監督作品を。さすが、パンチのある映画でした。
1980年代。団地を一生出ないと決めた青年を置いて、年々去る同級生たち。寂れてゆく団地。
序盤は、団地大好き引きこもり男子キツイなと思いながら見ていた。でも…中盤の一転、彼が抱えるトラウマに今までの疑問が同情へ。ひとり、またひとりと、別れのときがくる。みんなで仲良く暮らした青春に、いつまでも浸っていてはだめなのだ。人生において、別れは必然だ。別れそのものと言ってもいい。だからこそ、怖くてもね、変化・成長していったほうがいい
マリアを助けたことが、外へ踏み出せる契機となったのか。団地の番人としての役目を終え、躊躇いなく階段を駆け下りたときは、心がギュッとなりました。
ひとえにね、母の愛だよね。