一部でものすごく話題になっていたので思わずポチってなかなか手を付けられずようやっと鑑賞に至る。
10代のころからネット環境があり数々のリアルエログロインモラルなものを見まくってきた世代としてはちょっと肩透かしというかそんなにすごいもの見た感はない。POVの先駆けということで、すごく見辛い映像の粗いつくりの映画なのかなと思っていたら意外にかっちりした劇映画だった。
勝手に無修正版なのかと思い込んでいたので、博士がパンツを脱いだらチンコに形に沿って綺麗にギリギリモザイクが入っていて、この手の映画のソフト化でよく目にするヘア無修正版ってそういうことかいっ‼︎て思った。
本作がアングラなカルト映画ではなくフォックス配給のロードショーで普通に大ヒットしていたってことが、テーマとも共通するけど野蛮なのはどっちだよという話だなと思った。それと同時にネタをネタとして受け取ることもできないクレーマー社会に成り果てた今から見るとおおらかだった時代がうらやましく思う。
つまんねー映画しか配給しない、クソみたいなプロモーションで作品に泥を塗る、ビデオスルーにするもしくは塩漬けにすると悪行を繰り返すフォックスにもこんな気概に満ちた時代があったんだなぁ。
16.1.22 BD字幕
