このレビューはネタバレを含みます
映画『十二人の怒れる男』へのオマージュとして、「もし日本にも陪審制があったら?」という架空の設定で描かれる法廷劇・密室劇
1991年
三谷幸喜の戯曲を好評につき中原俊監督が映画化
この密室劇をうまくよくまとめてると思う。この映画はじわじわとヒットした。当時は俳優陣は有名でなかった。
なるべく長回しにして演劇の緊張感を持ちながら自然なカット割で飽きさせない。
陪審員11号「NIGHT HEAD」で注目を浴びる前の豊川悦司のカッコいいこと。
中盤からたくさん語りだす。「弁護士なんだ、ボク」「おばちゃん」
「聞き違いと思い込み!これおばちゃんの二大要素じゃないんですかっ!」という言い方がとてつもなくかわいい。
相島一之はこの映画で知った。このしつこさ。最高。
梶原善も三谷幸喜作品にはよくでるがこの映画で知った。
2009年から日本は裁判員制度が始まった。陪審員とは違うけど、この映画のことがよぎった。
せっかくのピザが台無し(笑
音楽がモーツァルトのピアノソナタ一点張りなのもいい。
余計な忖度がない時代。