12人の優しい日本人を鑑賞
若かりし頃に見た事はあるが、面白かった記憶はあるが、ジンジャーエールくらいしか記憶に残ってなかったので再鑑賞した。
12人の怒られる男をオマージュした名作で、日本人対象のコメディとして昇華されている。
元々は三谷幸喜の東京サンシャインボーイズでやっていた舞台が原作となっており、映画脚本も三谷幸喜と東京サンシャインボーイズとなっている、この頃から既に三谷節は健在であった事が判る。
いやぁ、面白かった。
12人の怒られる男を見た後の方がより楽しめる映画です。
ストーリーとしては、昼はパート夜はホステスとして働く若い被告人が、元夫を殺害した件に関する12人の陪審員達の討論。
有罪と無罪の間で二転三転する討論が面白かったし、それぞれキャラが立っており魅力的に思えた。
コロコロ意見を変える人がいたり、理屈ではなく頑固さから意見を変えない人がいたり。
無罪と有罪の入れ替わりが複数回起きて物語は進んでいくのだが、脚本がしっかりしており無理矢理なこじつけ感が少ない。
冴えないおじさん役の陪審員4号の二瓶鮫一とヤクザっぽい格好の陪審員11号の豊川悦司が良かった。
若い頃のトヨエツカッコ良すぎる。
陪審員2号の相島一之のラストシーンは凄い演技力だったので必見。
ワンシチュエーションものとして、最初から最後まで飽きさせず楽しく鑑賞する事ができた。
良い映画でした。