LUKE

ターンのLUKEのレビュー・感想・評価

ターン(2000年製作の映画)
5.0
ある日事故にあった真希は気がつくと生きているものが自分しかいない、風や雨もない自分1人だけの世界で暮らすことになる。だが決まった時間に気がついた時に戻ってしまう。ある日一本の電話がかかってくる。その電話は現実世界からのものだった。この電話から全ての話が進み出し、真希は真実を知ることになる。

真希の誰もいないスーパーなどでお金を裙と置いて行く仕草は魅力を感じる。虫の声や鳥の声の入ったCDを流したり、ホースで雨を作ったりと孤独ながらに生活を楽しんでいるところはなんとも切ない。
途中で出てくる柿崎がただの変態、ストーカすぎて気持ちが悪い。現実世界では犯罪者だったようだ。

誰もいない孤独な世界に行き、現実世界のことを少しずつ知る中で、成長していく真希。誠実で真面目な彼女はどこかたくましく見えた。
ラストシーンはホッとする。また『良かった』と言う感情が込み上げてくる。
『時をかける少女』とはまた一味違う時間の物語である。
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