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オッペンハイマーのLUKEのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
2024/No.60

長くて難しい、少しオッペンハイマーを扱った映像を見てから見たけど、難しい。
原爆がどのようにして生まれ、どのようにして使われ、悲劇を巻き起こしたのか。正直、実験の成功と広島投下の成功に喜んでいる人々の姿を見るのは虫唾が走るほど気分が悪い。改めて自分は日本人なんだなと心の底から感じた。劇場内の雰囲気も一瞬おかしかった。
オッペンハイマーは結局利用されただけで、同情する部分もある。でも原爆の父であることには変わりない。

日本で公開したことはもちろん、この映画がオスカーを受賞した事、これには今この何が起きてもおかしくないピリピリした世界情勢の中だからこそ、影響も与えられると思うし、改めて核兵器の必要性を問う良い機会になるといいなと思う。
原爆投下の描写が全くないのはちょっと違うような気もする。どう描いてくれるのか気になっていたのに。

ただ一つの映画として見るならば、音響や映像での表現力が凄まじい。出演者も凄い豪華だった事を見ながら気付いた。マット・デーモンとゲイリー・オールドマン、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーが出てたとは知らず。アインシュタイン役が、戦メリのロレンス役で有名なトム・コンティだったとは!

全人類が見るべき。
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